IMGA0956こんにちは、みなさんは日々1日を精いっぱい生きておられると思います。

大切な家族と過していて、時には少しでも嫌なことがあると死んでしまいたいなんて思ったことはありませんか。

ですが、そんなかんたんに「死にたい」なんて言葉をいってほしくないのです。

辛いことは生きていればたくさんありますが、幸せも同じようにやってくるとおもいませんか。


そして、精いっぱい辛い気持ちを引きずりながら生きている人もいるのです。

今回、私たち遺品整理人が携わらせていただいた現場には衝撃的な過去がありました。

お話を聞いている間に若いスタッフの一人が耐え切れず涙を流してしまい、いったん部屋から外へ外す場面もありました。


今回の遺品整理は、一戸建てのご家族の遺品整理でした。

そこには家族5人で暮らしていた思い出がたくさんあり、貴重品の分別から写真の選別、残しておきたい形見となるものなどをすべておまかせという形でのご依頼でした。

なぜならば、ご依頼は娘さんからでしたがその家族の亡くなり方がとても切なすぎる内容となっていて娘さんは「家には入りたくない」というご依頼だったのです。



疎遠で家に入りたくないのではなく、父親を事故で亡くし母親を病気で亡くし兄を自ら命を絶ってしまった形で亡くし残ったのが娘さんだったのです。

その日から娘さんは何を頼って生きて行けば良いのか、何を信じて行けば良いのかという自問に駆られたと仰っておりました。

1年の間にすべて失ってしまった瞬間に、言葉もでないほどの毎日を過ごし親戚から掛けてもらう「頑張って」という言葉も、もう響かないほどの喪失感だったという。

確かにお見積りにお伺いしたときは担当が一人でお部屋に入ったのですが冷たい空気が部屋で止まったままになっておりいつもとは違う雰囲気を感じたという。

そんな感じもあり作業当日にご遺族様と確認しながら遺品を分けていると、突然泣き出す場面もあったため私たちができることはお話を伺う事しかできないかもしれませんが写真を見ながら話しておりましたら安心し過去の事を話し始めてもらえました。

3度くらいは部屋に入り自分で遺品整理をしようと思ったそうですが、遺品を見ると涙が出てきてしまいそれどころではなくなり部屋にいることができなくなってしまったそうです。

無理もないと思います、もし自分が同じ境遇で同じ場面に経ったらご遺族様と同じになるでしょう。

誰かに頼って生きていかなければならない人間、表に出さないように生きている人に時には人情もない言葉を浴びせてしまうときはありませんか?

誰でもご両親が老衰で亡くなるケースがスタンダードではありませんから、「言葉」というのは大切に話さなくてはなりませんね。

そのお部屋にはご両親の遺品とお兄様の遺品がそのまま残っておりまったく手がつけられない状態でしたが、写真と貴重品などを慎重に分けながらご遺族様に確認していただきました。

お父様がお兄様にプレゼントしてもらった腕時計が時を刻んではいませんでしたが見つかり、お母様がご遺族様に残して逝った貯金通帳も見つかり昔家族で住んでいた家の前で撮った家族写真を見てご遺族様の安堵した表情はなかなか手を付けられなかった自分の気持ちが変わって見えたような気がしました。

大切な家族との思い出を段ボールで5箱分現在のお住まいに配送し、残ったものはすべて気持ちの整理もし処分してくださいとのことでしたので処分に。

全工程が2日掛かっての遺品整理になりましたが、フルハウスクリーニングまで行いご遺族様にはほんとうになんて言って良いのだろうという感動もしていただき残った家はこれからどうするか考えていくそうです。

家族が居なくなってしまっても強く志をもって生きて行ってほしいと私たちは切に願っています、お悔やみ申し上げます。

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