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連日の酷暑で、熱中症が猛威を振るっている。お年寄りは言うに及ばず尋常でない暑さのために「孤独死」も激増している。この世で一番怖いもの…それは1人きりで死んで、その亡きがらを放置され続けることかもしれない。そんな悲惨な最期を迎えてしまった人たちの遺体と身の回りをきちんと後片付けするのが「特殊清掃士」だ。聞きなれない職業だが、本紙記者が密着取材すると、作業現場のすさまじさとともに、孤独死を招いた親族の厳しい現実が見えてきた。

つい先日の午前9時、東京・江東区の古いアパートの2階奥の部屋で孤独死が発見された。身寄りのない50代男性の遺体が、数日前に発見され「遺品整理クリーンサービス東京」(東京都板橋区)の特殊清掃士・増田裕次氏に清掃依頼が届いた。

死因は心筋梗塞。死後数日で異臭が発生し見つかった。遺体はすでに運び出されている。仕事内容は汚れた部屋の回復と遺品整理だ。

男性作業員らと6畳1Kの部屋を奥に進む。すさまじい臭いが漂っているが「3日前に消臭剤をかけた。今はそのときの3分の1程度の臭い」と聞いてあぜんとする。

ソファに座ったまま亡くなった。前にはテーブルと万年床。焼酎の4リットルボトルに酒がまだ残っている。なんとなく生活ぶりが想像できる。

遺体はソファの上から目の前の布団に倒れたようだ。腐敗した体から流れ出した黒い体液で濡れた布団をめくると、畳にまで染み渡っている。こぼれ落ちた歯が2本転がっていた。作業員が「最近の警察は遺体の片付け方が雑で困っちゃうよ」と愚痴をこぼす。

供養の意を込め線香の束に火をつけ作業開始。ユニットバスの中は、トイレも浴槽も汚い。「孤独死する人はいつもそうだ」とのこと。約190万円分の家賃を滞納していたことを証明する書類も出た。貸主は「15年以上住んでるから出ろとも言えなくて…」と話す。

部屋の中には沖縄名物・シーサーの置物があった。増田氏は「多いよ。沖縄とか北海道から出てきて、こっちで死ぬ人。暑い、寒い地域で育つと過信するんだ。エアコンつけないで熱中症になって死ぬ。過信は怖い」と語る。今年の暑さでは、エアコンをつけないのは文字通り自殺行為となる。

作業は3時間程度で終了した。数々の現場を見てきた増田氏は「この仕事してると、孤独死って『する』ものではない。『周りがさせてる』ものだと思う」と話す。

5月に東京・足立区の自宅で発見された40代の男性は、包丁で壮絶な割腹自殺を遂げ息絶えた。下の部屋に血が垂れて発見されたが、2か月がたっていた。嫁、息子とは別居していたという。

「長年会ってないが、ひどいもんだ。清掃費用は1円も払いたくないと…薄情だ」と憤る増田氏は「最期のときは絶対に看取られて死んだ方がいい」と真顔で言った。東スポWEBから転用http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/175878/

私たち遺品整理クリーンサービスは遺品整理と孤独死の専門業として東スポに掲載されております。

日々さまざまな現場に向き合い、故人のメッセージを世の中へ伝えていくことが弊社の想いです。