孤独死の発見者になりたくなかった

武田 亮武田 亮

みなさんこんにちは、今回は若い男性が孤独死をして飼っていた愛犬(キャバリア)が主人が亡くなっていることを近所に知らせた7日間・・・、結局愛犬の声も届くこともなく故人と愛犬のいのちはその部屋で終わってしまいました。

という、現実に起きている現代の日本が抱える人の関わりについて記事を涙ながらに作成しています。
なお、実際の愛犬の画像がページの一番下に表示されますので閲覧注意でお願いいたします。

それでは、今回の記事「孤独死を発見してもらうために!自分のいのちを犠牲に犬が吠え続けた7日間」しばし、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

孤独死と犬とミニチュア
このミニチュアは、孤独死があった実際のお部屋の最後の模様を再現し、3ヶ月を掛けて制作したミニチュアです。
ドッグフードの袋や床、壁紙、部屋、段ボールなどすべて手作りで作成してあります。
孤独死が、ひとごとにはならないように、じぶんごとと感じていただけたらこのようなことは少なくなっていくと思っています。
孤独死ミニチュア海外の反応
孤独死のお部屋を再現したミニチュアは海外で拡散されています。世界では、「世界で一番冷たい国、日本」と呼ばれることもあり、「戦地ではないのにどうして!」「ひとに関心がないのか」「孤独死があることは信じられない」という意見もあるようです。確かに海外では、ファミリー愛(家族愛)が日本とは異なりますのでつながりが強いと思います。海外ではそのような強いつながりがあるので孤独死はめったに起きないということがあるそうです。
そのため、日本で孤独死が起きている現状が海外からみるととても冷たい国なんだという印象があるという。

結論から申し上げます。

上記の通り、近所の方の理由として「第一発見者になりたくなかった」ということ。

平和な現代の日本でこれからの将来も生きていくためには、他人であっても人に興味を持つこと・ペットの小さな命が出したSOSを察知できる能力を取り戻すことが求められるのではないでしょうか。

見守り機能や防止団体は自己満足にならないように現状を把握しなければならないと思います。

説明1 孤独死が起きてしまった原因

 

孤独死今回の孤独死が起きてしまった原因についてご説明していきたいと思います。

亡くなったのは20代前半の男性、父親の話では頑固な面ももってはいたが他人にはあいさつができ、ペットをかわいがる優しい子供さんだったそうです。

ひとり暮らしをしていた息子さん、亡くなった原因は「急性の心臓死」

突然死(予期せぬ死、急死、頓死(とんし))

瞬間死あるいは急性症状の発現後24時間以内の死亡で、外因死を除いた自然死の事をいいます。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/kansatsu/kiso/kyushi.html

東京都福祉保健局から抜粋

説明2 予期せぬ前兆はあったのか?

孤独死前兆

亡くなってしまう2週間ほど前には、実家に3日ほど帰っていた故人。

そこでは、ごはんはちゃんと食べているか、生活はきちんとできているのか、仕事はつづいているのかという話があったという。

話していてとくに目立つような顔色の悪さや体調の異変などはなく、いつものとおり過ごしている感じだった。

ただ、ヘビースモーカーであり酒もけっこう飲むのでその辺が気がかりになっていたこともあるそうです。

 

後から考えると、盆と正月に実家に帰ってきていたがひょんと帰ってきていたことが不思議に感じたという父親のお話でした。

そう考えると、普段帰ってこないひとが帰ってくるということはなにかの知らせなのかもしれませんね。

説明3 部屋の中の状況はどんな様子だったのか?

部屋の様子

部屋の中は、独身男性の一人暮らしという感じですが、過去に女性と同棲していたらしく女性がいたであろうと思う電化製品や衣類、化粧品などが部屋には見受けられる状況でした。

直近では、女性のものの使用状況で一緒には暮らしていなかったようですが愛犬はとてもかわいがっている様子でおもちゃやおやつなどが散乱していました。

急に亡くなったこともあり、生活感があってそのまま時が止まっているような気配が部屋にはありましたが故人は亡くなっています。

ベッドにはなにか処方薬のようなものがありましたがなんの薬なのかはわかりませんでした。

電気もそのままの状況でついており、水道も止まってはいません。ただ使う人が居ないのでつかわないだけの空間です。

ベッドわきとテーブルの上の灰皿には収まり切れないくらいの吸い殻があり、なかには吸い殻が床に落ちているほどヘビースモーカーと思われる。

壁紙はヤニで真っ黄色になっていて、そうとうな本数を日々吸っていたとおもうほどわかりました。

インターネット通販で買い物をしていたらしく、部屋には空き箱やまだ開けていない段ボールなどが積んだまま置いてありました。そこにはドッグフードなどが入っていました。

説明4 どうやって発見されたの?

孤独死発見

死後1週間くらいで故人は発見されたそうですが、腐敗はしていたそうです。大家さんが上階に住んでいるということもあり、犬の鳴き声による近隣からの苦情で部屋に行ってみても応答がない、

しかし、なにか異臭がするということで警察に連絡をして一緒に中へ入ったそうです。

すると、そこにはもう腐敗した故人がベッドで息を引き取っていて虫が部屋中に飛び回っていたということでした。

部屋が荒らされていることもなく、モノが持ち去られているということではなくただ、人の遺体がベッドに横たわっている状況で、臭いもドッグフードや排泄物、腐敗臭が混ざり合った臭いで、一般の方がマスクをして部屋に入ってもすぐ嘔吐してしまうほど臭いがきつい状況でした。

そして、遺体は警察で手配し搬送し残されたのが「愛犬の遺体」でした。

ペットは警察では、モノとしてのあつかいになり、故人の遺体と一緒に搬送はしません。

最後まで主人と生活し、ともに遺体となって発見されたちいさな命。さいごまで懸命に頑張っていたそうです。

説明5 虫の知らせではなく犬の知らせだった。

孤独死を教える犬

故人が急死し、それを知らせようとして愛犬がその小さな体で懸命に吠えていたそうです。

作業を行っているときに、隣人がきてお話を伺うと、犬がずっと吠えていたので「うるさいなぁ」と思っていたそう。

いつもなら、そんなに長く吠えていることはなかったということでしたが、愛犬は4~5日ほどずっと吠えていたそうです。

そして、その吠えていたことに何も不信感もなく生活し、5日から6日たって犬の鳴き声もしなくなったそうです。

ドッグフード

その愛犬は、わずかな食糧で命乞いをしながら亡くなった主人の死を隣に吠えて知らせて、食料も尽き自分も体力の限界がきて餓死して愛犬は死んでいきました。

1週間ほどして苦情がなかったらそのまま発見はまた遅れてしまうことになったのでしょう。

なぜ、普段と違う吠え方をしていたのに、異臭もしていたのに隣人はなにもしなかったのか?

「第一発見者になりたくなかった」

それが、隣人が語ったことばでした。異臭も尋常ではない吠え方もわかっていた、ただ第一発見者になりたくないという自分の思いがあって通報さえもしなかった。

結局、大家さんに苦情の連絡をしたのは違う階に住む住民だった。

隣人は、犬がうるさく吠えている頃、引越しの手配をし、引越しをしたそうです。

その小さな犬の体は、亡くなった主人の部屋で隣人へ知らせるように壁の方を向きながら死んでいました。動かなくなってしまった主人を見て誰かに知らせようとしたのだろう。でも、だれも気付いてくれない。

吠える自分の体力も限界で、愛犬の気付いてほしい願いはとどかなかった。

人は気づかなければいけない、大切なことに。

孤独死部屋

人が部屋で孤独死をしてしまうことは、そんなに数は多くはないと思うけれど昔から存在していたと思います。ですが、こんなに人が人を思わなくなるということはあってはならないのではないでしょうか。

弱者を守ることが叫ばれている中、弱者ではなく故人が亡くなっているのに気づいていて引越しをしてしまう。自分さえよければという風にもとれてしまうこの世の中で、連絡をすることさえもしない。

モノがありすぎて不便なく生活できる世の中になって、人が陥ってしまった平和ボケ。

故人が亡くなり、いつもと違う吠え方、連絡をすればよいだけの事。

人も犬も亡くなり、漂っている腐敗臭、そして遺体に湧いた虫。

孤独死を防止しようと一部の人たちだけで見守りなどを行っていると思いますが、大切なのは「ほぼ全体が孤独死に関して関心を持つこと」が出来なければ見守り活動などは意味がありません。

見守り活動をしていないところでは、第一発見者になりたくないという理由で発見されないケースが存在するのですから。

人間は、動物がだした気付きということに気づいたならばそれを活かさなければならない。大切なのは早期に発見してあげる事。そうすれば、助かる命があった。

父親が見せた落胆の姿

部屋を訪れた父親は、しばらくそのまま部屋を見渡して一歩も動くことはなかった。

「お願いします」とだけ告げて玄関わきで作業の様子をそっと見ていました。時折思い出のモノが出てくると言葉もなく持ってきたカバンに詰めていました。

犬の遺体を見たときには、死んでいてもう動かない犬の頭を「よくがんばったね」といって撫でていました。

故人の写真が出てきた時には、いつの時の写真だと思い出しながらずっと見ていました。

作業が進み、清掃が終盤にさしかかったころもう何もない部屋をみて父親は、「涙を流していました」

掛ける言葉も考えてもみつからないまま、缶コーヒーだけを父親に渡しました。

「もう、なにも考えられません」というほそぼそとやっとことばを出す故人の父の姿が印象的でした。

作業が終了し、お別れの時「あなたたちはこういう風にはならないでね」と父親の方がたいへんなのに私たちを気遣ってくれたことはわすれてはならないと思う。

そして、別れ際の涙は私たちスタッフもこころを打たれた瞬間でした。

最後に犬の実際の画像(閲覧注意)

故人の最後を一生懸命知らせた、犬は私たちが火葬し合同墓地で埋葬させていただきました。主人とは一緒に埋葬できなかったけれど、本当にがんばったキャバリアは人間よりもこころがあったとおもいます。

孤独死犬

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遠藤メメ

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